成人式の振袖選び。
“自分の好き”を大切にしたい気持ちと、“家族の想い”や“将来見返したときの後悔”への不安、
いくつもの感情が入り混じる選択かもしれません。
トレンドを重視するか、普遍性を選ぶか。
家族のすすめを尊重するか、自分の感性を信じるか。
このページでは、そんな迷いに寄り添いながら、
後悔のない一着・コーディネートにたどり着くためのアイデアをお届けします。
トレンドを楽しむ? それとも、何年先も誇れる一着にする?
「今っぽくて流行り」振袖に惹かれるのは、当然のこと。
推しカラー、くすみトーン、レトロポップな柄づかい…。
SNSで話題のスタイルに心ときめくのは自然な感覚です。
けれど、振袖を「今だけのもの」にしてほしくありません。
・何年か後に写真を見返したとき
・妹やいとこに貸す・譲る可能性があるとき
・将来、また何かの節目で着る機会があるとき
その“先”を想像したとき、あまりに流行に偏ったデザインが気になることもあるかもしれません。
とはいえ、「普遍的で間違いない」だけでは物足りないのも事実。
おすすめは、“ベースは普遍性+小物やヘアメイクでトレンド感”のミックススタイル。
たとえば、古典柄の赤い振袖に、ニュアンスカラーの小物で抜け感を出す。
伝統的な絞りや刺繍が入った帯に、モードな髪型を合わせる。
そんな工夫ひとつで、「ちゃんと感」と「今っぽさ」を両立できます。
家族の想い、自分の好み。どちらかじゃなく“両方大事にする”方法
親や祖母のすすめる振袖は、自分の感性と違うかもしれません。
けれどそこには、「似合うと思ったから」「良いものを着せたい」「一生に一度だからこそしっかり選びたい」
——そんな想いが込められていることも多いのです。
一方で、自分の好きな色やスタイルを我慢してまで合わせる必要もありません。
両方の希望を叶える方法としておすすめなのが、
「前撮りと当日で衣装チェンジ」や「小物・スタイリングの工夫」。
・前撮りでは家族に喜ばれる正統派スタイル
・式当日は自分の世界観を反映したスタイル
と分けて考えることで、それぞれが納得できるかたちに仕上がることも。
また、家族の振袖をベースにして帯や小物だけ変える“ママ振りコーディネート”も人気。
たとえば、おばあ様の思い出の一着に、自分の好きな半衿や帯揚げなどの小物を合わせて、
世代を超えた“共演”を楽しむのも素敵です。
大切なのは「今の自分が納得できる」選択をすること。
誰かのためだけでも、自分だけのためでもない。
「今の自分」と、「これまで支えてくれた人たち」の両方に喜ばれる一着。
“今らしさ”も、“思い出”も、“未来の写真”も。
すべてを包み込んだ一枚が、きっとあなたをもっと美しく輝かせてくれます。